地球温暖化 私の意見

2015.01.06

                 諫早湾干拓をご存知ですね。ギロチンと呼ば

                           れる水門で海をしきって干拓地を作って農地に

                            するやつですね。で、水門をしめたあと海の環

           境が変わって漁業に大きな影響が出ました。漁

           業者たちは 水門のせいで魚が獲れなくなった

                 のだから水門をすぐに開けろと訴え、農業者は

           水門の影響かどうか科学的な根拠がないのに

           水門の開放はできないと訴えています。司法の

           判断も分かれています。             

                干拓工事が原因で海の環境が変わったのは間

           違いないでしょう。しかし諫早湾の環境というの

           は何千年、何万年というスパンで形成されてきま

           した。それが 水門によって一瞬にして壊されま

           した。水門を開けたところでもとの環境に戻るに

           はやはり何千年、何万年、もしかしたらもっとた

           っても戻らないかもしれません。水門を開けて何

           万年も経過観察することなどできません。ここは

           干拓側が罪を認め あやまって水門を閉めたまま

           でもできる漁業を一緒に探すべきです。

             

                 同じことが地球温暖化でもいえます。ある日 

            カリスマ的指導者があらわれ、明日から世界の

            二酸化炭素の排出量を産業革命以前のレベ

            ルにしましょうと訴え 世界がそれに従ったとして

                  も、北極の氷が凍りだして、氷河の動きがゆっく

            りになって、異常気象がなくなって、海水面の上

            昇が止まって 下がりだすのにどのくらいかかる

            でしょう。人類が考えうる最高のシナリオでも数

            百年、世界各地で普通に戦争している現実から

            考えれば数千年はかかるでしょう。

             ではその数千年先の孫の孫の孫の孫・・・・・・・

            のために島を守ると島の回りに高さ10メートル

            の壁を作りますか?それより その環境に対応し

            た社会を作るべきではないでしょうか。

             そしてもうひとつ重要なことがあります。化石燃

            料です。採算的に掘ることができる化石燃料の

            残りが全量の半分ぐらいだとします。ガソリンの

            メーターや夜寝る前にベットの中で飲む焼酎など 

            最初うちはなかなか減りません。ところが半分ま

            でいくと急に減るスピードがはやくなります。化石

            燃料はすでに その急に減るのが早い時期になっ

            ています。さらに化石燃料には大きな問題があり

            ます。半分まで減ったその半分 全量の四分の一

            は使ってはいけないのです。それは 安全保障にと

            おかないといけません。環境に配慮して装甲を薄く

            軽くした戦車というのはありえません。戦闘機が

            使うジェット燃料は 信じられないくらい燃費わるい

            です。あと 化学製品や触媒用等にとっておかない

            といけません。つまり 燃やすことができる化石燃

            料はもうほとんど残っていないということです。化

            石燃料を燃やさなければ温暖化ガスのほとんどを

            占める二酸化炭素がでないということです。

             というわけで、温暖化対策というのが どれくらい

            の意味があるのでしょうか。のかもしかしたら、いま

            のやりかたは間違えでないか、無意味でないかと

            思っています。

                                              (C)NakaharaMakoto

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