電気自動車ができるまで。

ここでは、それまでガソリンで走っていた

車のエンジンを 電気モーターに交換して

作った電気自動車(コンバートEV)で、電気

自動車ができるまでを説明します。

はずします、なんでもかんでもはずします。

エンジンはもとより、マフラー、ラジエター、

燃料タンク、とりあえずエアコンやパワステ

もはずします。ミッションは残します。

上の写真はとりあえず ミッションもない状態

下は ミッションがついた状態。ミッションの中

から出ている軸クラッチを介してエンジンとつ

ながっていた。そこで、エンジンのかわりにモ

ータをつけます。

ミッションの軸とモーターをつなぎます。これ

が、コンバートで一番大変な仕事です。

プレート、モーター、フランジ

モーターにプレートを取り付け

ドイツ軍のマークみたいなのがクラッチ

板の中身でミッションの軸にはまって

かみ合う。

3点を取り付けて

と、こういう感じでミッションとモーターが

つながりました。これで基本はできまし

た。あとは、コントローラーとバッテリー

を適当な位置に取り付けます。

コントローラーはエアコンコアがあった位

置、グローブボックスの後ろ下位置に、

奥の黒い横縞のやつ。

バッテリーはボンネット内に取り付

これがアクセルで、元のアクセル

ワイヤーにつなげます。中身は

5KΩの抵抗です。

多くの車はブレーキをエンジンの吸い込む

力を利用してブレーキの踏力を助けていま

す。この車にもついていました。エンジンが

ないのでその機能がなく、不都合なのでポン

プで吸い込む力を作っています。写真にはあ

りませんが吸い込む力(負圧)を貯めておくタ

ンクとタンク内の負圧を一定にしておくスイッチ

がついています。あとは、スイッチや計器類を

つけて配線したら完成です。

これは電源を入れるリレーです。構造

は普通のリレーですが、扱う電気が

直流100V、100A以上というあまり

一般的でない電気なのでこれらの部

品はやや入手が大変です。この車に

は、この電源用リレーと前後進切り

替え用リレーが使ってあります。ヒュ

ーズもついてます。

計器はとりあえず電圧計があれが

電圧、電流、電力、残量がわかる

ので、これだけです。あと車検のとき

にデフロスターとモーター温度警告

灯を求められるのでつけています。

回路図です。バッテリーは12Vの8

直列で、96Vの60Aです。これで

普通に30km以上走れます。充電

器は7Aの120Vで30km走ったあと

だと5時間ほどで満充電になります。

この車で街を走るには車検をとる

必要があります。A4、30枚くらいの

書類を書いて合格したら持込検査

これに合格するとナンバーがもらえ

ます。

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